2022年8月13日土曜日

文房具沼・購入編

文房具沼・選択編からの続きです 


というわけで時は比類なき2022年8月11日、山の日という2016年に制定された新しい祝日であるが何度も言っている通り行先は山では無く沼帝国群馬の文房具店「ハイノート」を物色。書店のついでにある文房具コーナーではなく「文房具専門店」というものに足を踏み入れた記憶は無い。

先の記事でも書いたが、

万年筆A……メイン使用、黒かブルーブラック系インク

万年筆B……準メイン、赤系インク、国産を前提に現物を見て選ぶ

ボールペン…重厚感あるやつが良い


「万年筆A」及び「ボールペン」は既に決めての来店だったが、この2点は置いていなかった。店頭購入の最大のメリットは「現物がそこにあってその場で手に入るである故、取り寄せるくらいならでAmazonでポチる。翌8/12、これを書いている時点で2本は既に到着している。「万年筆B」は店頭で電波を受信したものから選ぶ。


では選んだ3本を発表する



万年筆Aラミ― ステュディオ インペリアルブルー F


ラミ―はドイツのブランド、シリーズ数は他メーカーに比べて多いのだが、それぞれに異なるデザイナーが関わっている。建築デザイナーとかも居るんだとか。ドイツらしく質実剛健。そしてこのブランドにはサファリという大ヒットモデルがあり、ハイノート店内でもラミ―コーナーはほぼ全てサファリで埋まっていた。カラーバリエーションも豊富にあり、輸入品コーナーの中でも圧倒的な本数が置かれている。サファリもいいのだが欲しいのはここじゃない。プロペラ式のクリップという特徴もありながらもそれはそれ。選んだ理由はこの「インペリアルブルー」という色名、キャップリングが無い、33gという標準よりやや重めの重量。価格も定価だと5桁に乗っているが実売は4桁半ば。艶消しブルーの感じ。現物が届いたので開けてみる。


サファリばかり名前が挙がるブランドだが、Youtube見てたら気になっていた


ブランド名の表示、キャップを閉めた状態だとこれ以外一切の記載は無い

かっこえぇ
そうそう、こういう万年筆だと分からないけどポップさも無いやつ。キャップリングが無いので知らないと見落としてしまいそうだが、キャップした状態だと勘合部を極点として僅かに丸みを帯びている。色が本当に上品な青、慎ましい大きさながら太さでしっかり主張するブランドロゴ。持ってみると見た目以上にズシっと来る。あとキャップは勘合式なのだが脱着の感覚が浅め。着ける時はカチッという音がするがとても小さい。非常に感覚的な話で申し訳ないのだが「カ」にあたるところは聞こえない。そして外すときは「コトッ」こんなところで高級感を感じているとしたら自分は安い野郎なのかも知れない。



万年筆B:プラチナ万年筆 プロシオン ディープシー M


これは前述のとおり店頭にて購入。パイロット・コクーンと店内にて最後まで脳内でやりあって勝利をおさめたのがプロシオンだった。先の記事でイカリソースのマークまで出してセーラー推しと言ってきたのに結局セーラーの名前は出なかった。コクーンの青もきれいだし形も美しい。ただし先述のステュディオと見た目のキャラが被る(こちらの方がより曲線的だが)。あとこれも勘合式なのだが脱着がかなり硬かったので選外となった。

パイロット「コクーン」造形はこれも美しい。意味は「繭」

というわけで万年筆Bの選考に勝利したのはプロシオン、これは店で試筆させてもらった。本当はFニブが良かったのかもしれないがこのディープシーカラーの在庫はMニブだけだった。だったらMニブと付き合うことに。店頭で選ぶ以上は「そこにあるものに縁がある」と考えている。万年筆2本は青系で統一。前情報も全く無しのノーマーク。重量は23g、先ほどのステュディオに比べると10g軽い。キャップリングがオーソドックスな万年筆感を出しているものの、2本選ぶ予定で1本がデザイナー色が出ているのであれば、もう1本はこのスタイルでいいだろう。


ステュディオと違い天冠まで塗装仕上げ

前情報無しで選んだので逆に印象深い

なお、このプロシオンだが他の色はこういうポップな色が並ぶ。これの他に白もあるが、こうやって並ぶとディープシーしか選びようが無い。この上のシリーズで「プロシオン ラスター」というのがあるのだが、これはシルバーやブラックというカラーを用意している。



ボールペン:ウォーターマン カレン ブラック・シーST


メイン万年筆がラミ―じゃなかったらラミ―2000ブラックウッドで難なく決まっていたが「3本のブランドは被らないこと」というルールを設けていたので選外。条件の一つに「重め」を設定していたのだが36gあるのでこれはクリアしていた。どうせそう日も経たないうちに手にしているんじゃないかと今から戦々恐々としている。となるとシェーファー300で決まりかと思っていたが流石はアメリカンな一本で重量は50g近い。「いくら重いのが良いと言っても重すぎやしないか」という一抹の不安がよぎる。というか選ぶ基準で「重さ」しか見ていないのはどういうことだってばよ。


ラミ―2000ブラックウッド、これも文句なしに惹かれる

米国の雄・シェーファー、50g近い。ゴルフボールより重い

そこであんまり見ていなかったフランスのブランドを見ていたらウォーターマン。万年筆しか見ていなかった。カレンの万年筆見てこの形が美しいと軽く惚れていたのだが予算オーバー……と思っていたがこれにボールペンがある。万年筆より安価で更にAmazonだとその定価の半値につき即決した。ゴールドよりはシルバー。「カレン」は船という意味なのだが、それを考えると写真が少しだけ青っぽく見えるから不思議だ。重量は42g、ズシリとくる感じだろう。しかしその重量を曲線フォルムで手にするのもきっと愉しい、ということにしておく。

ステュディオと同時に8/11の昼に到着。ヤマトのセンターで回収、他とは一足先に同日PMより使用開始。こんなことになったきっかけは「手近にあった職場のボールペンのインクが3本同時に切れた」ことなので、ボールペンはすぐに使い始める必要があった。
到着後すぐに使用しているので、撮影時点で若干使用感がある

箱がエグい。言われなければ起毛仕上げでもやっているのかと

半値とは言っても価格は先の2本の万年筆の購入価格を足してちょうどくらいなので、今回の3本の中では(5桁の最初とはいえ)高額である。筆記具に5桁かよという話は当然あるのだろうが、長く使うつもりでいるのと、万年筆よりは勝手の分かっているものなので少し冒険できるかな、というのもあった。

2022年8月11日木曜日

文房具沼・選択編

前記事「文房具沼・邂逅編」からの続きです。

さて、ここまで来たら次は予算含めて「具体的に何に手を出すのか」という話になって来る。

・万年筆×2

・ボールペン×1

・インク

・ペンケース

・ノート×2(仕事用/個人用)


これで3~4万くらい。この金額設定は初めてのカメラに対する初期投資がこれくらいだったので、という程度の根拠。入山料ならぬ入沼料だ。


万年筆A:メイン使用、こいつに黒かブルーブラック系インクを入れる。ボディは黒紺に金の輪っかというような「The 万年筆」みたいなモノは避ける。SIMPLE2000シリーズかよ(古)。日本メーカーもこぞって模しているモンブランの王道万年筆みたいなフォルムだ。華美なもの・ポップなものよりも無駄がなくスタイリッシュなのが良い。フランスよりもイギリス、イタリアよりもドイツ。しまったモンブランもドイツだ。予算的にモンブランやペリカンは無い、、、多分。

モンブラン「マイスターシュテュック」
「THE 万年筆」と言っているのはこれ。
日本メーカーのハイエンド品もこの形がズラリと並ぶ

万年筆B:メインよりも下の価格帯、これは赤とか紫系インクを入れるつもり。こちらは国産ブランドでもいいのかも。というかメインにしてもちゃんと現物みてから選ぼうぜ。ただ悲しいかな地方では現物を見る機会があまり無い。伊東屋に突撃するにはちと遠い。パイロット、セーラー、プラチナならセーラーという第一印象。あんまり根拠は無い。イカリのマークが決め手。そういえばイカリソースって全く馴染みが無い。(関係ない)

セーラー万年筆のロゴ

こっちはイカリソース(だから関係ない)

ボールペン:職場で複写式の書類に書くケースがよくある。この場合は万年筆の出番ではないのでボールペンも必要になる。少々値が張っても重めなモデルが良い。その辺の軽いボールペンでは手が必要以上に動いている。書いている時間が惜しい。そんな気持ちが抜ければ少しはマシな字を書けるようになる、、、という超希望的観測。んなこたーない。あと職場を離れると、譜面を印刷したインクジェット紙にメモするケースがある。この紙は万年筆を使うとコーティングが剥がれて万年筆が詰まるということがあるんだとか。

米国の雄・シェーファー300、48gある
ちなみにゴルフボールの規格は45.93g以下と決められているのでそれよりも重い

*なお上記3本は全て別ブランドとする。国籍も異なればなお良い。

万年筆Bだけは店頭で現物を見て電波を強く受信したものを選ぶ。それ以外は決めた上で現物が無ければ目を瞑ってAmazonでポチる。


インク:実はこの時点でメイン、サブ両方に入れるインクはそれぞれ決めている。手に入ったら改めて紹介する。吸入式でなければコンバーターも忘れないように。

パイロットの350ml入りインク
なお通称「ポン酢」

ペンケース:こういうものを使うんだからケースの中でゴチャつかずに個別に挿せるものが良い。ただいきなり沢山挿せるやつに手を出したらそれを埋めようとするのに決まっている。あと最近長財布を購入したので、ファスナー式長財布のようなケースも今回は敬遠する。


密林さんには時折こんな訳分からないものが置いてある


ノート:普段扱っているサイズはA4なのだが何だか大きい。これを機にA5サイズにする。職場のデスクは散らかっているがこれを機にノート用のスペースは確保した。ここについてはプリンタ用紙の世界の沼を少し見てしまったことがあるので油断してると金額が跳ね上がるという警戒心をもって当たる。

WIZ外伝IIIにデビルブックというボスキャラ居たよね

そんなことを考えながら今日は8/11、山の日という祝日だ。そんな日に山では無く沼に突っ込んでいく。最高かよ。


さて、上の方で「伊東屋に突撃するにはちと遠い」と書いたのだが、そんな文房具な店あるのか?あるとしても学校の子供たちを対象とするような趣味性とは違う店か、書店のついでに文房具もおいてあるような店か、もしくは常連客しか相手していないようなすんごい老舗の厳つい構えの店しかないのではないか?という懸念があるのだが、我が拠点に隣接するグンマー帝国群馬に複数店舗をかまえるハイノートという店があるようだ。


ハイノート伊勢崎店外観 PC DEPOTのフロアがそのまま文房具オンリーになった感じ


しかしbungu.co.jpとは大きく出たな。というかまだ空いてたのかよ。ドメインの世界は「早い者勝ち」という鉄の掟のもとに成り立っている。取得できれば勝者なのだ。

伊勢崎・高崎・前橋に独立店舗、さらにオープンしてから一ヶ月も経っていない店舗がイオン高崎内にあるようだ。

自宅から一番近いのは伊勢崎なのだが、結論から言うとイオン以外の3店舗全てを回ってきた。何をやっているんだ俺。両毛地区は全国屈指の車社会、この程度何ともないわ。


次回、文房具沼・購入編へ続く

文房具沼・邂逅編


 自分は一般的には多趣味の方に入るのだろうか。

そして趣味ってもんには金が掛かる。反面、仕事ではないのでその投資は生きる上で必須だというわけでもない。そんな自分は時期によって散財する対象が変わってきた。

20前半は乗り鉄

30前半~半ば過ぎまではDTM関係

30後半から今に至るまではカメラ

なお20後半は人生における暗黒時代につき無気力極まりない時期であったということも書いておく。

2001年夏 山陰本線・東萩駅前
特急「いそかぜ」は、この撮影の一ヶ月前に運転区間が益田~小倉に縮小
(その前は米子発着、4年後に廃止)


しかし、それぞれ

・社会人になって時間がそんなに無い

・セールとかで幾らでも増えてしまうことに対する自制(モノを作らなければという焦り)

・考えていたシステムが一通り出来上がる


という理由で、一応沼から脱した感がある。

さらにそんな中コロナ到来。

定期的に都内でライブだスタジオだということが無くなり、なんか金を使わなくなる。

そんな循環で今夏新車購入。

一年くらい前までは中古で先代のBM型アクセラかなー、くらいに思っていたのだが、気が付けば新車でMazda3のXDである。


2002年登場の2代目DY型デミオ。04年式で乗っていたのは06年~14年


こっちは2003年初代BK型アクセラの最終形09年式。乗っていたのは14年~22年

2019年登場、日本では初代で欧州名だと4代目という不思議な立ち位置。型式名はBP、22年式。

さて、人は何かの沼に沈んでは抜け出したと思えば、また次の沼を求めて、、を繰り返すものなのだろう。(一つの沼に嵌り続けるという事案も数多あるのだが)

「次の沼は何だ」と飢えにも似た何かを覚えながら日々悶々と暮らしている最中のこと。


職場のボールペンのインクが切れた。

それも手近にあった3本ほぼ同時だ。

自分の職場なんぞコンビニでなんとなく買った3色ペンとか、事務用品10本纏め買いとか、そんなものがデスクに入っているのをなんとなく引っ張り出して使っているようなところだが、そんな風に使っていたペンが3本同時に切れた

それもそのうち2本は3色ボールペン、そして黒と青が切れた。赤だけが2本ある状況。

ここでよせばいいのにこんな思考に入るのだ


、、、なんか使い捨てじゃなくて自分のペン持てばいいんじゃね?


その刹那、

文房具沼が忽然と眼前に現れたのだ。

文房具……趣味以前に生活必需品として存在するものであり、拘りが無ければ一本一冊数百円で済むような世界であるのが、過去の沼とは決定的に違うのだ。

上等だコノヤロウ

そりゃね、WavesのMercuryだって(定価で買う人は少ないだろうが)100万するし、スポーツや鳥を撮るような大砲レンズだって単焦点なら3桁万円の世界。

ただ値段相応の物量や質ということは素人が見てもなんとなく分かる。しかしこちとら「ペン」である。その辺に転がっている100円ペンしか普段見てなければ、それの高級版なんて想像する機会も無ければ存在も意識しないだろう。せいぜい「万年筆ってちょっと高いんだよね」くらい。


嫌いな言葉の筆頭に「コスト削減」が居座って20年以上。

自分みたいなのが会社のトップに立ったらきっとその組織は秒で潰れるだろうよ。

公私ともに「安ければそれでいい」と言っている奴らに囲まれていればそりゃ反骨の相の一つや二つは出てくるし、金持ちでもないのにブランド指向になる理由がこの歳になって少しだけ分かった気がする。

そんなものに目覚めてしまったある休日、ほぼ一日ずーっと文房具紹介のYoutube動画を漁っている自分がそこにいた。モンブラン、ペリカン、パーカー、普通の生活してたらそんなブランド名も聞くことは無かったのだが、そんなブランドを知ると同時にプライスを見て卒倒する。レンズ1本に6桁出すようにペン一本に5桁(それ以上もあるが)出す世界もある。当然のようにある。


ここまできて「文字なんてPCで打てばいいじゃんと思っていたけどPCの前に居ないと打てないじゃん」という重大なことに気が付いてしまう。アカン、これは失態である。そんな簡単なことに気が付かないとか。確かに作成するスピードはPC+キーボードが最強であるがPCの前に居ないとどうしようもない。どこでも打てるという意味においてはスマホでの入力があるが、その入力速度はPC入力の100分の1くらいだろう。今の子はスマホでの入力が早いが自分みたいなオッサンは物理的な手応えが無いとスピードも気分も乗ってこない


さて、そんなことを思いながらインク切れの後、現場から借りているボールペンがそろそろ5日くらい経つ。つべこべ言っていないでさっさと沼へ飛び込んで自分のペンを決めないといけない頃合いだ。奥深さは知った気になっているので、次は具体的に探していくことにする。


次回、文房具沼・選択編へ続く


2022年2月11日金曜日

所持プラグイン棚卸3-ダイナミクス編

 プラグイン3記事目、ダイナミクスと言ったが、コンプレッサをはじめとして音量を動かす系みたいな感じで。

<コンプレッサ>

Waves Renaissance Comp
またお前か、と言わんばかりにWavesのルネシリーズここでも。アナログを歌っているシリーズではあるがこいつは前記事のリバーブと同様ジェントルな掛かり。味付けもあるのだが音量を操作したい目的だったら本当にこれ。ライブ中に自分のパートにリアルタイムで挿したい。効いてる感が分かりやすいGUIも良い。必要に応じて同社のC1も時々。


Waves HComp
Wavesからもう一つ。


VladgSound Molot
ロシア製のフリーコンプ。音楽用途というか通信機。スネアにカコーンと決めることがあったり、ドラム周りに挿していることが多いか 。このGUIは元ネタの実機がある訳ではないが、ATTACKの右のスイッチ、ALPHAはNeve33609で、SIGMAがFairchild670の挙動になるとか。αにSIGMA、ソニーのカメラとシグマのレンズというのは偶然か。



Nomad Factory BusDriver
2016年初頭だったか無償配布していたのに乗じて導入してみた。無償とはいっても現在は普通に2万くらいするのだが、無償配布していた経緯をこの記事を書きながら初めて知る。「1176」と「LA2」の文字が見えるので2モデルを合わせたような挙動だろうか。確かにボタン類は1176でツマミはLA-2Aを模しているか。ソロ楽器の相性が良い。密かにお気に入り。


<エキスパンダー/ゲート>
Waves C1
こういうプラグインは武器というか道具、これにこだわる程に自分の耳は熟達していないので一つあれば。味付けは一切なし。ゲートとして登板することが殆どだが、ガチガチのデジタルコンプが欲しいときはコンプとしても使う。


<マキシマイザー>
iZotope Ozone9
これ書いているのは2022年2月11日だが、近年セールでプッシュが激しかったので昨年成り行きでポチっている。マキシマイザーとしてだけでなく全般に便利ツールであるができることも多いのでまだそこまで使いこなせていない感じ。こういうツールが来たからにはまた何か作らなければと思う次第で。

A.O.M Invisible Limitter
DTM界隈では少ない日本製。現れた当初は彗星の如き存在。今ではOzoneにポジションを譲っているが、音圧を弄る段になると、そこだけOzoneではなくこいつを投入することも。高級オーディオ機器のようなインターフェースが良い。


<その他ダイナミクス系>
Native Instruments Transient Master
これも道具、同系のプラグイン持ってきて何か変わったとしても、これ以上ないシンプル操作でワンショット系の音の「入り」と「出」を操作できる。ドラムの切れ味調整。操作に対して効果が分かりやすい。



コンプは種類も有り過ぎるのだが1軍登録されているのはここに上げた4つ、そこにゲートで上げたC1と、StudioOne付属のコンプは1.3~5軍くらいのポジション。トランジェント系はあった方がよい。たまたまバンドルに入っていたものだが、そうじゃなくても色々あったかと。


所持プラグイン棚卸2-リバーブ/ディレイ編

棚卸2記事目はリバーブとかディレイ。バンドルで勝手に増えていくが使うものはEQ以上に限られている。好みを見つけるとまずそれを挿して、それで済んでしまうという。所持品整理しながら次を考える機会に、、、なるのか?

<リバーブ>
Waves Renaissance Reverb
この手の振り返りをする際に必ず触れているリバーブ。「これ一つあればとりあえず何とかなる」という状態が何年も続いているのは良いのかどうか分からないが、もっとエゲツナイのが欲しいと思ったとき以外は本当にこれだけかも。後は「こればっかりじゃなー」と思ったときに初めて他を物色するという。

Lexicon MPX-i Native Reverb
Presonusのハードウェアを購入するとStudio Magicというプラグインスイートが貰える。その中の一つにあるのがこのリバーブ、「-i」と品番に入っているのはどうやらStudioMagicでの機能限定の記号の模様。設定できるのはプリセットとMixの%だけなのが却って使い勝手がよい。


Nomad Factory BlueVerb DRV-2080
単音楽器の使うことがある。ほかのリバーブよりも気持ち荒い感じ。Nomadのほぼ全部入りバンドルIntegral Studio Packを以前セールで投入したので数は揃っているのだが、やはりその中でも登板するのって比率的に僅かであると同時に、そこから引っ張り出してやろうと持ち出して探しているうちに時間がみるみる過ぎる。バンドルあるある。


Presonus Room Reverb
結局のところGUI的に「使っていてアガるリバーブ」ってこれなのかも。StudioOne付属のリバーブだが、開発元として後発だからか、質実剛健というよりも操作していて楽しいのがこれに限らず付属プラグインで結構ある。


<ディレイ>
Nomad Factory ECHOES 
所持しているディレイは「使っていて楽しいという」理由だけでこいつの一人勝ち状態が長いこと続いている。なんとかする必要あるのか分からないがなんとかせねば。高品位なディレイというのがいまいちピンと来ないので、こういうのこそ出音より直感だということにしようと勝手に思っている。



Presonus Analog Delay
もう一つだけ上げるならこれ。ギターカッティングにこれを挿したらECHOESよりもキレがよかったので、それ以降同様の用途に使用している。やっぱり結局は見た目で選んでいる感。


そんなベタ褒めするならRenaissance ReverbとECHOESだけでよくね?となってしまったら多分面白くない。FabFilterとかまだ触ったことないので一つくらい持っていてもいいんかなー。








 




2022年2月9日水曜日

所持プラグイン棚卸1-EQ編

突然思い立ったので、所持しているプラグインを整理したくなったので何度かに分けて書いていく。違いが分かる耳は持ち合わせていないのでポイントは「使っていてアガるかどうか」まずはEQ編。

<EQ>
A.O.M tranQuilizr
主にフィルターとカット用途で持ち出す。常用EQとしては一番長く使っている。調整しても全体の音量を戻してくれるAGCは良い。これ一つでとりあえず何でもできるので一応優秀。

McDSP 4020 Retro EQ
コロナ流行し始めたときにセールやってたので何となく投入。強くかける程Q幅が狭くなるという。そんなこともあって強めにツマミを回すことが多いかな。レトロを名乗っているけどあんまり主張しすぎないGUIが好きかも。


PSP AudioWare NobleQex
実機とはだいぶインターフェースが違うがPultechスタイルのEQ、他にもこの方式のプラグインは入っているが、マイナーだからという理由だけでこれを使っている。アコギストロークのトラックにテープシミュとセットで必ず入れている。



Waves VEQ4
専らブースト用途、ギターソロなど「強くしたい」トラックに挿すことが多い。選択できる周波数が限られているので余計な迷いなく使える。


Nomad Factory EQ 9063B AllTech
こっちはもっとシンプルな2バンド、「上の方/下の方」で話を済ましたいときに登板する。細かく調整する前段階のストリングスをこれで作ったりする。というか「使う理由」をでっち上げて挿すものだと思っている。



Native Instruments Passive EQ
本来マスタリングで使うらしいEQなのだが、作業に行き詰ってとりあえずツマミを回したくなったらこれを持ち出す。あとから見返すと使った理由を見つけるのに苦労する。


上の3つが一軍、特にtranQuilizrは取っ掛かりとして最初に挿すことが多い。面倒くさがりなのでAGCはとても有難い。それとNobleQはアコギの重心が良い感じに下がる。EQは各社のプラグインバンドルを購入すると多数付いてくるのだが、この二つは単独購入したので他より愛着がある。


2021年1月4日月曜日

2020年買って良かったものランキング完全版 番外

番外1:SONY SEL24F14GM

分類:交換レンズ(フルサイズ)

ここからはランキングに入れなかったもの。まずは年末ギリギリに投入したので評価が定まっていないという意味での番外、2021年版にランクイン資格があり

2位として紹介したSEL1224Gは12mm~24mmのズームレンズ。12mmしか使わないのかと思いきや、「12mmか24mm」という使い方をしていることが多い。ワイド側とテレ側しか使わないという使い方が主。24mmという画角(正確に表記するなら焦点距離24mmで得られる画角)は基本的に好きなのかも知れない。

さて、ソニーのレンズのグレードには「GM」というものがある。赤バックに「G」のエンブレム。最高級グレードだ。



もともとこのグレードを持つことは考えていなかったのだがそこは沼。ここでソニーの「GM」のラインナップをおさらいしてみる。

*ズームレンズ*
12-24mm  F2.8
16-35mm  F2.8
24-70mm  F2.8
70-200mm F2.8
100-400mm F4.5-5.6

*単焦点レンズ*
24mm F1.4
85mm F1.4
100mm F2.8(STF)
135mm F1.8
400mm F2.8
600mm F4

【2020年12月現在】

ズームレンズのF2.8通しの広角・標準・望遠の3本は他社でも展開があり「大三元」と呼ばれているレンズだが、広角は12-24と16-35の選択として、超望遠100-400まで含んだら「大四喜」になるんじゃないかこれ。F2.8ではないが。だったら単焦点レンズは13本そろえて国士無双だが遠い道のりだ。

そんな冗談はさておき、安いところでも定価で20万、いちばん高い600mmF4に至っては税込みで定価200万の世界だ。やはりそんなもん全部揃えるとかいう発想にならんが、単焦点の好きな画角で一本くらいは持っておくか、という思考に入り込む。

となってくると24mmの一択。そしてこのレンズ、グレードの割にコンパクト。やはり小型軽量は正義だ。同じ24mmF1.4でもシグマは760gでフィルタ径77mmだが、ソニーだと445gしかない上にフィルタ径も67mm。あれ、シグマってそんなに重いんだっけか。

スマホで撮ったらISO1000くらいまで上がってノイズ乗ってるが装着した図

2020年12月18日、6位のLoxiaと同じキタムラで回収。その時とおそらく同じ店員氏だろう。「いいっすねー憧れのGMですねー」「うまい人は広角ですよー」とか、また随分と調子のいいことを言ってくる。帰宅後室内で撮ってみる。これくらいの画角なら室内でもあまり無理せずにとれる。自撮りするならこれよりもう一段階広い20mmF1.8の方が適任か。


F1.4初体験だがピント面薄っ!パッケージの「G MASTER」に合わせてあるのだがそこから外れたところは容赦なくボケている。ポートレートで背景がボケるというのは言い換えれば「ピントが合っている領域が狭い」ということなので納得。そして明るい。F2のLoxiaより1段明るい計算だ。

というわけで翌朝、試しに散歩しながら何枚か撮ってみる。もしかして騙されているだけなのかもしれないのだが、ファインダーから見える画の時点でなんだかキレが違う気がする。光学的な素性がいいのか、それともGMブランドに騙されているだけなのか、前者を信じた方が幸せになれるのでそう思うことにする。

こういうのは高解像度じゃないと伝わらないか。別の機会に改めて記事を書こう

望遠には及ばないが広角でもF1.4ならボケもこんな感じ

この記事に上がっている画像はTwitterに上げたものを張り付けているだけなのだが、その過程で改造をを下げれらている様子。これに限らずレンズのことを記事に書いたときにもう少し解像度上げたものを載せるかも。

一つだけ難点を上げるとするなら、レンズフードの脱着が他のレンズと比べて癖がある。まずボタンロック式なので、ボタンを押しながら捻らないと外れない。そしてつける時もちゃんとやらないと斜めにねじ込まれるので強引に行ったら破損する可能性あり。あと気が付いたら取り付けと共にレンズフィルタも回転して緩むことも。高級品はフードまでデリケートである。

文房具沼・購入編

文房具沼・選択編 からの続きです  というわけで時は比類なき2022年8月11日、山の日という2016年に制定された新しい祝日であるが何度も言っている通り 行先は山では無く沼 。 帝国 群馬の文房具店「ハイノート」を物色。書店のついでにある文房具コーナーではなく「文房具専門店」と...