2022年8月11日木曜日

文房具沼・邂逅編


 自分は一般的には多趣味の方に入るのだろうか。

そして趣味ってもんには金が掛かる。反面、仕事ではないのでその投資は生きる上で必須だというわけでもない。そんな自分は時期によって散財する対象が変わってきた。

20前半は乗り鉄

30前半~半ば過ぎまではDTM関係

30後半から今に至るまではカメラ

なお20後半は人生における暗黒時代につき無気力極まりない時期であったということも書いておく。

2001年夏 山陰本線・東萩駅前
特急「いそかぜ」は、この撮影の一ヶ月前に運転区間が益田~小倉に縮小
(その前は米子発着、4年後に廃止)


しかし、それぞれ

・社会人になって時間がそんなに無い

・セールとかで幾らでも増えてしまうことに対する自制(モノを作らなければという焦り)

・考えていたシステムが一通り出来上がる


という理由で、一応沼から脱した感がある。

さらにそんな中コロナ到来。

定期的に都内でライブだスタジオだということが無くなり、なんか金を使わなくなる。

そんな循環で今夏新車購入。

一年くらい前までは中古で先代のBM型アクセラかなー、くらいに思っていたのだが、気が付けば新車でMazda3のXDである。


2002年登場の2代目DY型デミオ。04年式で乗っていたのは06年~14年


こっちは2003年初代BK型アクセラの最終形09年式。乗っていたのは14年~22年

2019年登場、日本では初代で欧州名だと4代目という不思議な立ち位置。型式名はBP、22年式。

さて、人は何かの沼に沈んでは抜け出したと思えば、また次の沼を求めて、、を繰り返すものなのだろう。(一つの沼に嵌り続けるという事案も数多あるのだが)

「次の沼は何だ」と飢えにも似た何かを覚えながら日々悶々と暮らしている最中のこと。


職場のボールペンのインクが切れた。

それも手近にあった3本ほぼ同時だ。

自分の職場なんぞコンビニでなんとなく買った3色ペンとか、事務用品10本纏め買いとか、そんなものがデスクに入っているのをなんとなく引っ張り出して使っているようなところだが、そんな風に使っていたペンが3本同時に切れた

それもそのうち2本は3色ボールペン、そして黒と青が切れた。赤だけが2本ある状況。

ここでよせばいいのにこんな思考に入るのだ


、、、なんか使い捨てじゃなくて自分のペン持てばいいんじゃね?


その刹那、

文房具沼が忽然と眼前に現れたのだ。

文房具……趣味以前に生活必需品として存在するものであり、拘りが無ければ一本一冊数百円で済むような世界であるのが、過去の沼とは決定的に違うのだ。

上等だコノヤロウ

そりゃね、WavesのMercuryだって(定価で買う人は少ないだろうが)100万するし、スポーツや鳥を撮るような大砲レンズだって単焦点なら3桁万円の世界。

ただ値段相応の物量や質ということは素人が見てもなんとなく分かる。しかしこちとら「ペン」である。その辺に転がっている100円ペンしか普段見てなければ、それの高級版なんて想像する機会も無ければ存在も意識しないだろう。せいぜい「万年筆ってちょっと高いんだよね」くらい。


嫌いな言葉の筆頭に「コスト削減」が居座って20年以上。

自分みたいなのが会社のトップに立ったらきっとその組織は秒で潰れるだろうよ。

公私ともに「安ければそれでいい」と言っている奴らに囲まれていればそりゃ反骨の相の一つや二つは出てくるし、金持ちでもないのにブランド指向になる理由がこの歳になって少しだけ分かった気がする。

そんなものに目覚めてしまったある休日、ほぼ一日ずーっと文房具紹介のYoutube動画を漁っている自分がそこにいた。モンブラン、ペリカン、パーカー、普通の生活してたらそんなブランド名も聞くことは無かったのだが、そんなブランドを知ると同時にプライスを見て卒倒する。レンズ1本に6桁出すようにペン一本に5桁(それ以上もあるが)出す世界もある。当然のようにある。


ここまできて「文字なんてPCで打てばいいじゃんと思っていたけどPCの前に居ないと打てないじゃん」という重大なことに気が付いてしまう。アカン、これは失態である。そんな簡単なことに気が付かないとか。確かに作成するスピードはPC+キーボードが最強であるがPCの前に居ないとどうしようもない。どこでも打てるという意味においてはスマホでの入力があるが、その入力速度はPC入力の100分の1くらいだろう。今の子はスマホでの入力が早いが自分みたいなオッサンは物理的な手応えが無いとスピードも気分も乗ってこない


さて、そんなことを思いながらインク切れの後、現場から借りているボールペンがそろそろ5日くらい経つ。つべこべ言っていないでさっさと沼へ飛び込んで自分のペンを決めないといけない頃合いだ。奥深さは知った気になっているので、次は具体的に探していくことにする。


次回、文房具沼・選択編へ続く


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