5位:トヨトミ FS-D30KHR
分類:扇風機
こういうランキングをやった場合、総じて趣味性の高い製品ばかり並ぶものだが、ここにきて扇風機である。
母親の部屋の扇風機が不調、自室の扇風機もタイマーが利かなくなったと思いきや、送風せずに首だけ回っているという現象が起こったり、これを凶兆と言わずして何と言おう。ということで地元のKsデンキへ。まず旧扇風機をリサイクル法に則って引き取ってもらう。ありがたや。
ここで扇風機を2台買うことになる。母親の部屋についてはそんなに難しい機種も要らんだろうし、昔ながらのボタンとタイマーのダイヤルが付いているような3000円台のもので良い。しかし自分の部屋の方はそんな簡単なものを買う気は無かった。しかし高級扇風機と普通の扇風機の差とか別に市場調査してから来店したわけでもない。
ほら、扇風機って趣味性のあるものじゃないし、当たり障りのない白とか、そんな色ばかりだろう、とか思ってたらですね、
青いのが置いてあったんだなこれが。
扇風機に5桁出すんかー、とか思ったのだがこれも知らなかった世界をこじ開けるいい機会だと前向きに考えることにする。カートに扇風機を2台入れてレジに並ぶ機会もなかなかあるまい。機能については帰宅後考えることにする。
組み立ても程々にスイッチを入れてみたのだが、まずとにかく静か。こういうものを買うと俄然扇風機のグレードが気になるものなのだが、どうやらDCモーター機とACモーター機というのがあるらしい。名前を聞くだけでもACモーターは100Vコンセントからそのまま、DCモーターはコンセントから直流にして回すという感じで一手間掛かっている感じだろうか。
高級機はDCモーターを採用しているというのだが、そんな一手間かけているだけあってそりゃまぁ静かである。使っていれば慣れるものなのだが使用当初は動いているのかを疑うほどであった。
それと、これもDCモーターのなせる業なのだろうが弱風が本当に弱く心地よい。書類も飛ばさぬほどの風量なのだが確かに効いている。窓開けたときに流れ込んでくる微風の如し。これのお陰で夏が過ぎても10月くらいまではずっと使っていた。
ただ心地よいのはモーターだけではなく、羽根の数も絡んでくる。今まで自室にあったのは確か3枚羽根だったがこれは7枚羽根だ。風が柔らかい。夏場とか強風で使うことも多々あるのだが、今までにあったような風がぶつかる感じが皆無。
難点としては、もう少し低いところまで首が下がると良かったとか、作業スペースの問題で人が出入りするようなところに配置されるので、部屋を出入りするときに触れてしまうとこの機種が持っている人感センサーが反応して運転が一時停止してしまうこと。この辺はロクに調査しないで購入したので上手く付き合うに越したことは無い。
Ksデンキの扇風機コーナーには他にも名だたるメーカーの製品が並んでいたのだが、トヨトミというメーカーと結果的に縁があったのだろう。また季節が来たらよろしくお願い申す。ただ織田信長亡き後の豊臣秀吉はどうにも好きになれぬ。まぁ余談。
4位:トーリ・ハン PH-110
分類:防湿庫
カメラ沼というのは罪深い。レンズの増えるペースが上がっていくとそれを実感する。そしてドライボックスに乾燥剤を詰めてその中にレンズを収納するも所詮はボックス、すぐに限度がくる。そうこうしているうちに夏がくる。レンズに湿気は大敵だ。自分はそういう災禍に見舞われたことはないのだが、レンズに容赦なくカビが生えるのだという。そしてその手の対策をするのに夏本番が来てからでは遅すぎる。いやむしろ梅雨入りより前がベストだったのかも知れないが。
一つ下の76Lモデルにしようか迷ったのだが、こういうのは1サイズ上のものを買っておけば間違いないものだ。なおレンズマットも同時に購入している。開梱、棚を入れて電源投入。庫内の湿度が下がるまでは空っぽにしておく。
電源投入直後。梅雨明け前の夜ということで気温はそこまで高くないのだが、
庫内の湿度が80%に達しているのは棚を入れる作業に手間取ったことによる。
一晩寝て稼働開始から12時間経過。庫外70%に対して庫内50%、確かに効いている
ところで、防湿庫の除湿方式には「乾燥剤式」と「ペルチェ式」の2種類あって、防湿庫の選定にあたって重要な要素となっている。自分が投入したトーリ・ハン製の防湿庫は乾燥剤式だ。
乾燥剤式は「耐久性があるが高い」「電気代が安いが乾燥剤の回復中は除湿ができない」
ペルチェ式は「素子の寿命が短いが安い」「常に除湿できるが電気代が高い」
こんな差があり、両陣営とも相手側のデメリットを引き合いにだして取り込みに必死である。参考:乾燥剤推し/ペルチェ推し
3位:フィリップス 328P6VUBREB/11
分類:4Kモニター
カメラの性能を現す言葉として「画素」がある。2400万画素とかいう感じの画素。例えば自分の持っているα6400で1枚写真を撮ると、それが横6000×縦4000という解像度で記録される。6000×4000=2400万なのでこれを24メガピクセルとか2400万画素と言ったりする。
ここまで聞いて「では世間で言われているフルハイビジョンって何万画素なん?」という疑問が沸く人がこれを読んでいる中に居るか分からないが、実は1920×1080=207万3600画素であり、なんとデジカメの画像をそのままの姿で表示するには桁が一つ少ない。なので一眼カメラで使われている画素数なんてものは、(ピクセル等倍で見るのは必要ないにしても)プリントもせず画面に映すのもFHDモニタしか使わないのであれば本来オーバースペックなのだ。
プリンタについては2018年夏にEpsonのSC-PX7VIIという写真特化のものを投入したので解像度の恩恵にはだいぶ預かれているのだが、やはりスマホではないカメラの解像度を楽しむならということで4Kモニタを物色することに。
しかしこれは世間の風潮だろうか。おいてあるのは4K……ではなく反応速度重視のゲーミングモニタの比率が高い。まだ4Kもすみっこ扱いなのかね、これ。都会の電器屋に行けばまた違うかな。
4Kモニターのサイズは一般的に28、32、40(inch)とある。行った店には48インチモデルもあったが枠外。(ネタかよと思うくらいのサイズだった)今使っているモニタが23インチなので28だとちょっと不足、かといって40はデカい、という単純な理由で間を取って32インチということになったが、結果的にスペースギリギリ、内心ほっとしたという。パソコンデスクがだいぶ古いので高さがそこまでなかった。あぶねー。
しかし8Kの時代がくると単純にこの倍くらいのモニタが出てくるのだろうか?というか8K動画とかどんなサイズになるんだ?さて、このモニターだが、こいつとPCをUSB-Cで繋ぐとモニターにUSBハブ機能を持たせたりLANケーブルを挿せたりする。
という感じで他の製品に比べてあんまり褒めている感じがしないのだが、それでも3位に置いたということはとても満足しているということ。モニターというものは家電趣味でもない限り、そこまで他社製品を比較して評価を下すということをするものではないだろう。当方の環境はASUSの23インチを横に並べてのデュアル環境。ASUSも投入当時は前モニタに比べて発色が良いなと感じたが、今回のフィリップスは何だか段違い。HDR対応ということもあるのだろうが非常に良い。これで後述の広角レンズで撮った写真を写すと非常に気持ちいい。
フィリップス社というと回転式シェーバーのイメージがとても強いのだが、もとは電球から始まり、第二次大戦で爆撃被害を受け、その後医療機器とかヘルスケア用品を中心にシフトしていったのだという。フィリップスのサイトを見ていると日本のメーカーが出していない(出しているがあまり強く推していない)ような面白い製品が色々ある。ちなみにオランダの会社だ。
2位:SONY SEL1224G
1位:SONY α7III
分類:交換レンズ(フルサイズ)/一眼カメラボディ(フルサイズ)
最初は2位と1位を分けて書いていたのだが、この二つは同時購入なので片方の存在を隠しながら書くのは難しく同時発表とする。そしてこいつの項目は長くなりそうなのでセクションを分ける。
①導入過程
レンズ交換式一眼カメラ(以下「一眼」)を持つことのモチベーションとして「超広角レンズ」がある。望遠についてはスマホでもデジタルズームを使って真似事はできるものの、広角についてはそもそも「レンズに写っていない領域が欲しい」という話なのでデジタル処理ではどうにもならない。
実際「標準画角」と呼ばれているものは一眼だと50mmであるのに対して、スマホに搭載されているレンズは24mm~28mmあたりではなかろうか。スマホで普通に取っている画角は一眼で言うところの広角だ。実際自分も当初スマホの延長で一眼を始めたようなものなので18-55mmのキットレンズで18mm、ということは換算27mm、そんな画角ばかり使って取っていた。
しかしいつまでも「スマホの延長」という使い方では成長が無い。キットレンズは55mm=換算82.5mm相当の中望遠と言われる画角まで寄ることができるが、18mm=換算27mmより引いて撮ることはできない。もっと言うと望遠側はスマホでもデジタルズームで画質の劣化著しいが寄ることはできるので代替手段としては存在するのだが、広角の場合はレンズそのものが無いとどうにもならない。というわけでNEX-7の2本目のレンズはSEL1018という換算15mm~27mmの超広角となったのだ。
だが、やはりソニーサイトのEマウントレンズの先頭に載っているこの12mmレンズは憧れであった。(購入の頃に上位版のSEL1224GMが発表され先頭では無くなっていた)広角レンズの1mmは血の一滴である。この1mmを捻りだすために設計者は苦心し、この1mmの差による画角の違いに撮影者は感動を覚えるのだ。12mmという画角、もしAPS-Cで売り出すなら8mmという表記にして売ることになるのだが、一体そんな世界はいかなるものなのかと俄然興味が湧く。幸いにしてコロナ禍で景気が良かった側に居たので、ボディとレンズ同時に手が出る位置に居た。
周辺には「ライブ活動やっててこんな頻繁に栃木と都内を往来していたらフルサイズのカメラなんて所有できないっすよー」とか吹聴していたのだが、やはりこのコロナの中でそんな往来を繰り返していたら周辺の目が痛い。ということで普段の活動ができないということで、貯まらないものもそれなりに貯まる……
そして全力でフラグを立てる。
この2週間ほど前、防湿庫をポチった時点で既に外堀は埋められていたのかも知れない。なおこの日は高感度機α7SIIIの発表の日でもあった。
そしてポチる前夜、
後戻りできないところにやってきたのだ。まぁそりゃ落ち着かなかった。なおα7IIIの液晶はキタムラのサービスで噴き付け型の保護シートというのがあるというのでそれをお願いした。
ちょっとの差額でレンズキットにしたのだが、28-70のキットレンズは結局あまり使っていない。この時点で既に夜だが金曜。とりあえず翌日テストだ。
②使用感まずレンズであるSEL1224Gから。超広角レンズにありがちな出目金仕様なのでフィルターが付かない。ここは注意されたい。
そしてレンズカバーも他とは違う被せ式。ポケットに入れるにはちょっと大きいが装備によっては入れられないこともない。ただしズボンのポケットはちと厳しい。あとフードが一体型というのも触れたことが無い世界。ただそんな違和感なんぞ、出てくる画をみたらどうでもよくなってくる。
ファインダー覗いて「あああぁぁぁぁ」シャッター押して「うおおおおぉぉぉ」帰宅して現像して「うひゃあああぁぁぁ」もうおかしな人やん。
ファインダー覗いて、そして目を離すと「なんでこんな横にあるような物まで写ってるん?と言わんばかりの画角122°、ということは撮影する側も前に乗り出し気味に撮らないと、湖を映したいのに手すりとかが写って湖面が遠くなる。広角レンズは広く撮れるが、遠いものがもっと遠く=小さくなるので、やみくもに広く撮りたいというだけではモノは小さくなるし、何しろ同じような構図の写真を連発しがちだ。
これ、実はかなり寄っている。最短撮影距離は28cmなのだが、それに近いくらいの距離から撮っている。どうしてもこういう超広角は空の写真が多くなるのだが、ちゃんと物体の写真も撮ってみないと楽しみも広がらんか。広角ポートレートなんていうのも行く行くは試してみたい。
このままだと12mmで撮ったもの出して浸るだけの記事になりそうなのでボディの方へ行く。α7IIIだ。むしろこの12mmのレンズが欲しかったのでボディに手を出したようなもん。順番が逆じゃないかという指摘は受け付けていない。
まず小指が余る。
これを結構な問題と思っている人は多く、これを解消するために色々なオプションが出ているのだが、個人的にはそこまで気にならない問題。それよりもメニューの構成が分かりにくい。使っていくうちに覚えていけというメッセージか。
このα7IIIはソニーのフルサイズの中でもベーシックなポジションなのだが、その中にボディ内手ブレ補正やデュアルスロットというような他社の中~上級機種にあるような機能を持ってきたということで大ヒット、結局自分もヒットモデルに乗ったような感じ。フルサイズ機は初めてだが、やはり高感度に関してはAPS-Cとは圧倒的な差。夜間でも条件が揃えば外に持ち出す気分になるマシンだ。
というわけで購入直後はボディよりもレンズの感動に持っていかれていた感じだが、これによってEマウントレンズの選べる幅が飛躍的に拡がり、また色々な悩みが新たに出てくる。自分の写真の上手/下手というのは全く分かっていないし上達しているのかも分からぬが撮っていて楽しければそれでいい。
バッテリーの持ちも良い。NEX-7やα6400は小型のW型バッテリーだが、朝一から撮っていると昼前に一本目が切れる。結局W型は3本持っているのだが、α7IIIは一回り大きいZ型、今のところ1本あれば間に合っている。6400と7IIIはモバイルバッテリーの給電も可能なので電池切れのリスク自体だいぶ抑えられている。後はWとZを同時に挿せる充電器とかあったら便利。ちょっと探してみようか。
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