番外1:SONY SEL24F14GM
分類:交換レンズ(フルサイズ)
ここからはランキングに入れなかったもの。まずは年末ギリギリに投入したので評価が定まっていないという意味での番外、2021年版にランクイン資格があり
2位として紹介したSEL1224Gは12mm~24mmのズームレンズ。12mmしか使わないのかと思いきや、「12mmか24mm」という使い方をしていることが多い。ワイド側とテレ側しか使わないという使い方が主。24mmという画角(正確に表記するなら焦点距離24mmで得られる画角)は基本的に好きなのかも知れない。
さて、ソニーのレンズのグレードには「GM」というものがある。赤バックに「G」のエンブレム。最高級グレードだ。
もともとこのグレードを持つことは考えていなかったのだがそこは沼。ここでソニーの「GM」のラインナップをおさらいしてみる。
*ズームレンズ*
12-24mm F2.8
16-35mm F2.8
24-70mm F2.8
70-200mm F2.8
100-400mm F4.5-5.6
*単焦点レンズ*
24mm F1.4
85mm F1.4
100mm F2.8(STF)
135mm F1.8
400mm F2.8
600mm F4
【2020年12月現在】
ズームレンズのF2.8通しの広角・標準・望遠の3本は他社でも展開があり「大三元」と呼ばれているレンズだが、広角は12-24と16-35の選択として、超望遠100-400まで含んだら「大四喜」になるんじゃないかこれ。F2.8ではないが。だったら単焦点レンズは13本そろえて国士無双だが遠い道のりだ。
そんな冗談はさておき、安いところでも定価で20万、いちばん高い600mmF4に至っては税込みで定価200万の世界だ。やはりそんなもん全部揃えるとかいう発想にならんが、単焦点の好きな画角で一本くらいは持っておくか、という思考に入り込む。
となってくると24mmの一択。そしてこのレンズ、グレードの割にコンパクト。やはり小型軽量は正義だ。同じ24mmF1.4でもシグマは760gでフィルタ径77mmだが、ソニーだと445gしかない上にフィルタ径も67mm。あれ、シグマってそんなに重いんだっけか。
2020年12月18日、6位のLoxiaと同じキタムラで回収。その時とおそらく同じ店員氏だろう。「いいっすねー憧れのGMですねー」「うまい人は広角ですよー」とか、また随分と調子のいいことを言ってくる。帰宅後室内で撮ってみる。これくらいの画角なら室内でもあまり無理せずにとれる。自撮りするならこれよりもう一段階広い20mmF1.8の方が適任か。
F1.4初体験だがピント面薄っ!パッケージの「G MASTER」に合わせてあるのだがそこから外れたところは容赦なくボケている。ポートレートで背景がボケるというのは言い換えれば「ピントが合っている領域が狭い」ということなので納得。そして明るい。F2のLoxiaより1段明るい計算だ。
というわけで翌朝、試しに散歩しながら何枚か撮ってみる。もしかして騙されているだけなのかもしれないのだが、ファインダーから見える画の時点でなんだかキレが違う気がする。光学的な素性がいいのか、それともGMブランドに騙されているだけなのか、前者を信じた方が幸せになれるのでそう思うことにする。